「…僕、暑いのも嫌いだけど、寒いのも大っ嫌いなんだよね」

そう背中を丸めて言った沖田さんは、どこか不機嫌そうに見える。なるほど余程苦手らしい。ぴゅううっと北風が吹かれるとより一層丸まる沖田さんはなんだか子どものようで可愛らしく見えた。だけどそういう私も京独特の寒さは大の苦手で、「へーそうなんですかー」と笑って返せる状態じゃない。2人揃って身を寄せ合い、仲良くガタガタと震える。合言葉は、寒い。だからこそこうしておしるこを食べようと甘味処を目指しているわけだけれど。…ああ、早くおしるこ食べてあったまりたい。自然と歩く速度は速くなった。

「それにしても、京ってなんでこんなに寒いんですか?むしろこの時代、これが当たり前なんですか?」
「そんな訳無いでしょ江戸にいた頃はこんなんじゃなかった。むしろ京が変なんだよ異常だよ。京は僕らを凍死させる気なの」
「そもそも沖田さんが寒いのって、胸元開いてるからなんじゃないんですか?見てるこっちが余計に寒くなります。だからちゃんときちっと着てください!ほら!斎藤さんみたいに!」
「えー?なんかそれじゃ、首元が苦しくてうっとうしいでしょ。ていうか面倒だし」
「もー!じゃあ私がやってあげます!じっとしててください!」
「ああもう、冷たい手で触んないでってば!」

ぎゃんぎゃんと反抗してくる沖田さんに、なら自分で直して下さいと言ってやりたい。寒さゆえに、お互いちょっと短気になっているようだった。珍しく攻防という名の言い合いを繰り広げていると、沖田さんが冷たい両手で私の頬を包んできた。は、反撃された!彼の手からキイインと寒さが全身に駆け巡って、思わず悲鳴をあげそうになる。つめたい!ふいうち!だめーっ!ばたばたと暴れるけれど、沖田さんは一向に手をどけようとしない。どう考えても背丈のある沖田さんのほうが有利だった。

「ひゃうう!お、おきたさん!つめたい!つめたい!は、はなし、」
「僕はもっと冷たかったんだってば。分かった?あっ、分かってないって?」
「誰もそんなこと言ってませ、きゃーっ!」
「あ、ちゃん首もあったかいね」
「うひゃあ!や、やめ!やめてーっ!」

なんでか笑いが込み上げてきた。きゃいきゃいとじゃれ合っていると、突然背後からガチャンッと大きな音がする。なんだろう。ふと振り返ってみると、そこには珍しく茫然としている斎藤さんの姿があった。更に彼の足元を見てみると、ああなるほどきっと先程の物音はこれでだろうと思われる刀が転がっている。斎藤さんは時々驚いたことがあると刀を落としてしまうらしい。だけど前々から不思議だったのだけれど、どうやったら腰に差していたはずの刀が、どんな弾みで落ちると言うのだろう。しかも、鞘に入ったまま。分からない。斎藤さんは時々とっても不思議だ。天然なのかな。

しかも何やらぷるぷると震えているから、余計に心配になってくる。沖田さんと顔を見合わせ、またきょとんと斎藤さんを見やるけれど、やっぱり青い顔をしていたまま震えている。もしかして寒さのあまり体調が悪いんじゃ。なんだか尋常じゃない事態と察した私達は攻防戦を繰り広げていた手をお互いどけて、改めて斎藤さんと向き合った。

「一くんじゃない。どうしたの?そんな捨てられた子犬みたいにぷるぷる震えちゃって気持ち悪い」
「斎藤さん、具合悪いんですか?それとも寒いんですか?顔青いですよ」
「あ、あんたらは………」
「はい?」

なんだろう。震える声は小さく、よく聞き取れない。あんたらって、私達のこと?もしかして薄着はするなとか、手洗いうがいはきちんとしろとかそういうことなのかな。斎藤さん、時々お母さんみたいなことをいうから。じっと斎藤を見ていると、彼は足元に刀が落ちたことにようやく気が付いたようで、それを拾い上げた。…と思ったら、そのままユーターンして行ってしまった。え、なに?なに?「あんたら」が、つまり私達が、何?

「…あー…」

なんか面倒なことになっちゃったなあと言わんばかりの沖田さんは頭を掻きながら、どうしたものかと遠い目をして斎藤さんの段々遠ざかっていく背中を見送っていた。え?え?何が?何がなんだか分からなくておろおろと2人を交互に見やる私に沖田さんは、「ちゃん、早いとこ一くんを追いかけたほうが良いと思うけどなあ」とアドバイスのような発言を寄越す。そうして首を傾げている私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。

「善哉(ぜんざい)はまた今度ね」

そう言って彼もまた私に背を向け、来た道をユーターンして行ってしまった。展開についていけず、ぽつんと1人ぼっちな私。まるで、お前淋しいなとでも言うように、ぴゅううっと北風が吹いた。さ、寒い!ぶるっと身を震わせ、きょろきょろと辺りを見回す。斎藤さんも沖田さんも、正反対の方向へ行ってしまった。私はどうしたらいいのだろう。もともと今日は沖田さんとあったかいおしるこを食べにこうして出掛けたわけなのだけれど、その沖田さんが斎藤さんを追いかけろって言って帰っちゃうし。その斎藤さんは斎藤さんでよく分からないけど何も言わずどっか行っちゃうし。

「(……………………………)」

斎藤さん、どうしたんだろう。具合とか悪いのかな。いつも私と沖田さんが遊んでたら「はしゃぎすぎるな」と冷静に注意する人なのに、今日はそれすらなかったし。そういえば普段と様子も違った気がする。…あ!もしかして、沖田さんとじゃれ合ってるのを見て嫉妬したとか!…いや、やっぱりそれはないかなあ。斎藤さん大人だし。ていうか私と沖田さんて大体いつもこんな感じだし。…じゃあなんだろう?

「(うーん…)」

考え込んでみるけれど、ちっとも分からない。そもそも整理整頓された賢い頭を持っていない私には、いくら考えたって分かるはずもない。むしろ本人に聞いたほうが手っ取り早いよね。…よし!そうと決まれば!

だいすきな背中を目指して走り出す。その度に当たる風が冷たくて耳がキンキンした。だけどそんなこと言っていられない。早く斎藤さんに会いたい。どうせなら、「寒いです!」とかなんとか言って、ぎゅうって腕に抱きつきたいなあ。だめかなあ。また耳まで真っ赤に染め上げながら「何をする」と言って、だけど決して「離れろ」とは言わない彼の声が無性に聞きたくなった。

「──あっ!斎藤さん!斎藤さん!」

見つけた!先に背を向けてしまったとは言え歩いている斎藤さんの姿を見つけるのに、それほど時間は掛からなかったみたい。よかった!思わず声が弾む私とは裏腹に、肝心の斎藤さんは聞こえていないのか全く足を止める気配をみせないどころか、スピードすら緩めてはくれない。何度大きな声で呼んでみても、ちっとも。急に影が差したように不安になった私は彼に駆け寄る足を速めながら、必死に彼の名を繰り返し口にする。流石に走りながらっていうのは、あの、ちょっと、いや、かなり苦しい。い、息が…っ!

「…っ、さ、斎藤さん?斎藤さん!」
「…………………………」
「斎藤さん!待って!…あっ」

止まってくれた!…だけど、なんだか。…なんでだろう?ようやく足は止めてくれたけれど、斎藤さん、いつもと雰囲気が違う気がする。なんだか彼の隣には並べなくて、人2人分のスペースを開けたまま、私も立ち止まった。背中が遠い。心臓はばくばくと騒がしいのは、肩で呼吸するほど走ったからだろうか、それとも。恐る恐る斎藤さんと呼ぶけれど、なんだか随分間抜けな声を出してしまったように思う。おまけに振り返る斎藤さんは「何か用か」と冷たく言い放ったから、ますます私は泣き出してしまいそうになった。

「いえ、あの、用という用はないんですけど…」
「なら失礼する」
「え?あの、ちょっと」

やっぱりいつもと違う!おろおろしている私をよそに、斎藤さんはまた背を向けてしまう。…え。え。ほんとに行っちゃうの?…やだ。いっちゃやだ。だ、だめーっ!

やっぱり私は頭で考えるより先に体が動くタイプらしい。気がついたら私はダイレクトアタックするように勢いよく背中に抱きついてしまったものだから、不意をつかれた斎藤さんはそのまま前方に体勢を崩してしまった。要するに転んでしまった。べったり背中にひっついていた私も一緒に。地面と私にサンドイッチされてしまった斎藤さんは身動きが取れない。顔だけ後ろに寄越して、突然何をすると声を荒げた。その横顔はまるで、「訳が分からない」と若干困惑しているように見える。でもすみません、私もちょっと驚いてるんです。で、でもとりあえず謝らなければ…!

「す、すみません…!で、でもだって、斎藤さんがどっか行こうとするから…あの、つい…。……すみません…」

うまく言えなくて徐々に俯き口篭る私を、彼はどう思っているのだろう。面倒くさいやつって思われたかな。だって、私が斎藤さんだったら確実にそう思うもん。斎藤さんと釣り合えるような、もっと大人で知的で落ち着いてる人になりたいと思えば思うほど、やたら子どもじみた独占欲を表に出して駄々をこねてしまうのだ。

「……………すみません」

もう一度謝罪の言葉を口にしてみる。やっぱりべったり背中に引っ付いたまま。斎藤さんはきっと早くどいてほしいと思っているに違いないけれど、私は一向に離れようとしない。子どもっぽくて、すみません。「?」ぴくりとも動こうとせず、ただ背中に張り付いている私に不思議に思ってか、斎藤さんは声を掛ける。

「…………………すみません」

そうまた謝ってから、やっと起き上がり立ち上がる私。ようやく背中を開放され、斎藤さんも同じように地面から離れる。汚れてしまった着物を払った後私を見やった斎藤さんは、俯いたままの私に何かを感じ取ったのだろうか。「どうかしたのか」と声を掛けてくれた。ふと、顔を上げてみる。そこでじわじわと、何かを感じ取った。

「(……あ。いつもの斎藤さんだ)」

だって、さっきみたいに冷たく振りほどかれない言葉をくれる。なんだかそれが無性に嬉しくて、安心して、今まで我慢していたものをせき止めていた何かが急に崩れ去ってしまった。どうしよう、今度こそ、な、泣く。じわじわと押し寄せてくる波を悟られまいと、必死に俯いて隠す私。問いかけた質問にも答えないし顔は見せないしで流石に不審に思ったのだろうか、斎藤さんは私の名を呼んでくる。だけどやっぱり顔は上げられない。だって、走って追いかけてきたと思ったら突然背中からタックル食らわして押し倒して、そのまま泣くってどんだけ我儘というか自分勝手な子なのって話だよ!き、きらわれちゃう!

「(ど、どど、どうしよう。どうやって誤魔化せば)」

必死に頭を回転させるけれど、やっぱり名案は浮かばない。そうこうしている間に斎藤さんは「どこか具合でも悪いのではないか」と顔を伺おうとする。だ、だめーっ!

ええい!と本日2回目のタックルを炸裂する。流石にさっきみたいに地面とご対面しては困るから、正確には斎藤さんの胸に飛び込んだと言ったほうが正しい。真正面からぎゅうううっと力いっぱい抱きしめてみると、斎藤さんはガチンと氷のように固まった。そして頭の上から「な、何を!して!…っ、…!?」と困惑したような声が振ってくるから、返事をする代わりに顔を斎藤さんの胸にうずめてみる。斎藤さんはますます慌ててしまったようだ。

「…ぜんぶ、斎藤さんのせいなんです」
「な、何ゆえ俺のせいなのだ」
「だって。斎藤さんが冷たい素振りを見せるから!」

つまりは八つ当たりだった。だけど、だから淋しくて泣きそうになってましたとは本人には言えないけれど、今だって声がちょっと震えているから、もしかしたら泣いていることに気付かれたかもしれない。あ、でも斎藤さん、今それどころじゃないかなあ。明らかに動揺してるみたいだし。うん。気付かれなければいいなあ、なんてのんびり思ってみる。そういえばここ道のど真ん中だった。どうしようすごく目立ってる。ちょっとやりすぎだかもしれない。流石に怒られちゃうかなあどうしよう、なんてことを考えながらも腕をちっとも緩めない私に、斎藤さんは少しカタコトになりつつも口を開いた。

「それはその…!…………あんたが総司と、その…な、仲睦まじくじゃれ合ったり…しているから…──などという理由ではない!ないのだが…っ!その、なんというか…!」

どうやら冷たい態度を取った理由を、律儀に答えてくれたらしい。ていうかそれってつまり、やきもちってやつなんじゃ。…あれ?ほんとに?もぞもぞと動いて見上げてみる。そのまま慌てて否定する斎藤さんをじっと見つめてみるけれど、彼はすぐに目を逸らし斜め下に向けてしまった。だけど隠しきれていない真っ赤な耳。ゴホンと咳払いを試みてみるようだけれど、全く効果なんてありはしない。それを見ているとじわじわ込み上げてくる何かのせいで、私の口元は緩んでしまう。「えへへー」だらしなく緩む切った頬は元より隠すつもりなんてない。間抜けな声を出してしまうと、斎藤さんは「何を笑っている」と言わんばかりにちょっと不機嫌そうな顔をした。

「じゃあ斎藤さん!このまま私とじゃれ合いますか?」
「な!?何ゆえそうなる!お、俺は別にそういうつもりで…!」
「いいからいいから!まあ今もはたから見たらじゃれてるカップルなんですけどね!」
「……か、かっぷ、る…?」
「恋人ってことです!」

にこーっと笑顔で答えてみると、斎藤さんはますます顔を赤くした。そうしてやっと自分の状況を理解したらしい彼は、慌てた様子で「あ、あんたは!道のど真ん中で何を!して!」と若干今更なことを言い出した。どうやら周囲からの視線が集中していることにようやく気がついたらしい。

「じゃあ、細道の隅で周りに誰もいなかったらいいんですね!分かりました!」
「お、俺はそういう話をしているのではなく…っ!」
「えー」

ちぇーと名残惜しくしながらも、そういえば斎藤さんて新選組のお偉いさんだし、変な噂とか立ったりしたら困るかなととっても今更なことを思い出したので、大人しく離れることにする。すると間髪入れずにぴゅうっと北風が吹いてくるものだから、寒い!やっぱり寒い!さっきまでは全然そんなこと思ってなかったのに!急にだよ…!ガタガタと震える体を自分で抱き締めながら、後悔を告白した。

「や、やっぱり離れるんじゃなかったです!ずっと抱きついてればよかったです!」
「…なっ、何ゆえそうなる…っ!」
「だって寒いもん!」
「は」

あ、ちょっと茫然とした顔された。やっぱり自分勝手だって思われちゃったかなあ。でも斎藤さん手は冷たいのに首元はマフラーしたりきっちり着込んでるからか、体はぬくぬくしててあったかいんだよなあ。そんなことを考えている間に、びゅうっとまた冷たい風が襲ってくるものだから、私はまた身を縮めた。

「………もしや抱きついてきたのは特に深い意味はなく、ただ暖をとるためだけだったという…こと、なのか…?」
「え?すみません、よく聞こえなかったんですけど…」
「!いやなんでもない!……コホン。気にするな」
「はあ…」

慌てて誤魔化す斎藤さんに首を傾げる。でも本人がなんでもないと言っている手前何も追及出来ないしなあ。気になるけど。





「ふうん。やっぱりやきもちだったんだ」

まあそんなことだと思ったけどねと捨て台詞のように言った沖田さんは、じろっとからかいの含んだ目で斎藤さんを見ている。斎藤さんは「誰が悋気など」と反論しているけれど、り、りんき?て、なんだろう…。なんだかむつかしい言葉使うなあ。全然分かんないよ。勉強しなきゃだめなのかなあ。国語の教科書引っ張り出したら書いてあるかなあ。家に帰ったら久しぶりにスクールバックを開けてみよう。確かおじさんが押入れの中に入れてくれているはず。

そんなことを計画していると、「お待たせしてすんまへんなあ」という台詞と共にお店の人がおしるこを3つ運んできてくれた。うわあい、おしるこ!おしるこ!ぱっと食いつく言うにお茶碗のような器を包み込むように持ってみる。手がかじかんで、あったかい。ぬくぬくだ。それだけで上機嫌になってしまう私は、そういえば何の言葉の意味を調べようと思っていたのかすっかり忘れてしまった。

……え、えーっと、リンチだっけ?いやそれは違うだろう。えーっと、じゃあ立地?ん?り、り…り……。だめだ思い出せない。まあいっか。日を改めたとはいえ、こうして3人でおしるこ食べに来られたってことでいいとしよう。(元々は沖田さんと2人での予定だったんだけど、屯所で沖田さんが斎藤さんに話したら来たいって言ってくれたらしい。沖田さんが言ってた!…一体何があったんだろうなあ。…まあ嬉しいからいっか!)

「でも沖田さん。ほんとに奢ってもらっていいんですか?なんだかいつもいつもご馳走になっている気がして悪いです」
「あー、いいのいいの。ちゃんのお陰で、いつも珍しいもの見れてるから」
「?はあ…」
「…コホン」

わざとらしくて咳払いした斎藤さんは、沖田さんがどんなものを見れたか知っているのだろうか。教えてほしいとねだってみても、ちっとも口を割ってくれないけれど。なんだか私ひとりだけ仲間はずれにされているみたいで淋しい。むーっとふくれる私に、沖田さんはなだめるように頭を撫でた。

「はいはいちゃん。そんなに拗ねないの」
「…だって。なんか悔しいです」
「…総司、前々から思っていたのだが、最近あんたは少しにベタベタと触りすぎなのではないか。何ゆえ頭を撫でる必要がある」
「え?何?一くん。俺のにベタベタ触るな触って良いのは俺だけだって?いやあごめん、全然気付けなくてごめんね本当まさかそんなに一くんがむっつりだなんて知らなくて」
「な!?だ、誰もそんなこと言っていないだろう…っ!そもそも、誰がむっつりだ…!」
「斎藤さん!今沖田さんが言った台詞、もう一回お願いします!」
まで…!…だ、だからそのようなことは口にしてはおらんと何度…っ!」
「あっはっはっは!いいじゃない一くん、言ってあげなよ心の声を」
「総司…!」

あれっ、何やら殺気を含んだ目で沖田さんを睨んでいるけど大丈夫かなあこれ。冗談にしては斎藤さんてば若干笑えないオーラを放ってる気がするんだけど。あれっ。一方の沖田さんはけらけら斎藤さんをおちょくって笑ってるし。うーん、この2人って仲が良いのか悪いのか分からないなあ。早く食べないと折角のおしるこ冷めちゃいますよーと言ってみても、ちっとも効果はないし。うーん。ここは私がどうにかして場を和ませなきゃだよね!よし!

「斎藤さん!はい!あーんしてください!食べさせてあげます!」

…て、おしるこをすくったスプーンを向けて笑顔で言ってみたら、斎藤さんは見事にガチンと凍りついた。…あれっ?私なんか間違えた?とりあえず沖田さんのほうを見たら、腹を抱えて爆笑していた。…えっ、なんで?





やきもち善哉





20111125(それは斎藤が放心状態になって固まっている姿があまりにおかしかったからです>沖田さん爆笑)