★どうやら風間くんとてっちゃんに会った数日後、今度はへいすけ君にばったり出くわしたようです
「あっへいすけくん!」
「おーさくらじゃん。なんか久しぶりだな!元気してたか?」
「うん!…あ、そうだ。あのね、前に一緒に里親探してた子犬覚えてる?あの子の名前決まったって!」
「えっ、なんでそんなこと知ってんだ?お前。あいつ風間が引き取ったんだろ?」
「えっ、だってこないだ風間さんに聞いたから」
「えっ」
「えっ」
「……まあ…良いや。それで?何て名前付けたんだ?…あいつに名付けの才能があるとは思えねえけど…」
「えーっとねえ…なんか凄い名前だったよ!」
「へー。凄いって、どんなふうに?(ある意味予想通りだけどな)」
「えーっと、なんかこう…凄いんだよ!」
「いやそれ答えになってねえし!…で、なんて名前?」
「うん!えーっとね!……?えーっと…………なんか…こう…時代劇みたいな…なんだっけ…伊衛門じゃなくて…えーっと…なんか凄く長くてー…えーっと…」
「(?じだいげき?)うん…」
「(……うーん…まあいっか!)てっちゃん!鉄っちゃんだよ!鉄之助って名前なの!だからてっちゃん!」
「(えっ、全然長くねえけど)へー。なんかあいつにしてはまともな名前付けるじゃん。鉄之助かあ」
「うん!(本当はもっと長い名前だったはずなんだけど思い出せない…まあいっか!)」
★どうやらその更に数日後。トリップ娘は斎藤くんと会っていたようです(物凄く久しぶりで、表面上には出してはいませんが、斎藤くんは内心すごく嬉しいようですこれなんてムッツリ)…が。
「…?どうした。心なしか落ち着きがないようだが」
「あっすみません!今日はてっちゃんに会えないかなあと思って…ついそわそわしちゃって…!」
「(ガタンッ!)て、て…っ!?てっちゃんとやらは…誰だ!?……まさか男、か…?」
「え?ああはい(確かにオスだねえ)」
「!!???!???」
「あっ。私はてっちゃんって呼んでるんですけど、本当は鉄之助って言うんですよ!」
「………そ、そう…なのか…」
「そういえば斎藤さんにはてっちゃんのこと言ってませんでしたね!」
「あ、ああ…」
「てっちゃんね、すごーく人懐っこいんですよ!なんか愛らしいっていうか…構ってあげなきゃーって思っちゃうっていうか…。だから私もだいすきなんです!」
「!????!????(だ、だいす…!?)」
「この間も、そこでばったり会ったんですけど」
「あ、ああ…(男…だと…?しかもはそいつのことを『だいすき』と…!?ま、まさか、この間言っていた例の奴か?うどんを奢って貰ってすっかり気を許してしまったのか!?しかもついこの間もまた会ったと言っている…。この近くに住んでいるのか鉄之助とやらは…!くっ…!こんなことなら俺もうどんでも何でももっと奢っておくべきだった…って!俺は一体何を!何を考えて!)」
「今度斎藤さんにも紹介しますね!きっと斎藤さんも気に入りますから!ねっ!」
「……あ、ああ…(紹介…?これは…まさか鉄之助とやらと恋仲になったのか!?それで俺に紹介しようと…?そ、そんなものはいらん!のだが、ここまで嬉しそうな顔をされると断るに断れん…。お、俺は…どうしたら…)」
★どうやら会話のキャッチボールがうまく出来ていないようです(特に斎藤くん)
「あ。斎藤さん。犬って好きですか?それとも猫派?」
「(?突然…何を?)あ、ああ…。どちらかというと犬の方が好きだが…」
「良かったー!それを聞いて安心しました!じゃあ大丈夫です!きっとてっちゃんと仲良くなれますよ!」
「(!!??ど、どういう…ことだ?………。…!そ、そうか!その鉄之助は犬に似ているということか!だからはこんなことを聞いて…!ならいっそ猫が好きだと言うべきだったのか?そうすればこの話は全て消え去ってくれたのか?いやしかしが鉄之助と恋仲であるという事実は変わりないことだ…。お、俺はどうしたら…。ん?ま、待てよ…。はいつも俺に、その、す、すきだとかそういう類いのことを言ってきていたが…それは…どういうことだったのだ…?…冗談…だったの、か…?……っ!!!)」
「?斎藤さん、どうしたんですか?」
「い、いや…その…。…………っ、」
「はい」
「あんたは、その…」
「?はい」
「その…っ!……………っ!」
「?……………」
「……その、だな…っ!つまり…!て、鉄之助、とだな…っ!その…!(て、鉄之助と俺はどちらのほうがすきかなど、聞いて良いのか!?むしろ聞けるのか!?そもそも聞いてどうするのだ?俺を選んで欲しいのか?もし逆の答えが返ってきたらどうするつもりなのだ?そもそもは傷付けるようなことはきっと言わん。もしかしたら黙りこんでしまうやもしれぬ…。を困らせるような真似は、したくは…ない…。な、ならば俺は…!俺はどうしたら…!)」
「…?……あ!もしかして!」
「!?(き、気付かれた?気付かれたのか!?)」
「斎藤さん、てっちゃんと早く会いたいんですか?」
「……………は?」
「えっ、違うんですか?」
「え?いやその、ま、まあその…そ、そう…だ、な…」
「やっぱり!じゃあ出来るだけ早く会えるようにしますね!向こうの都合もあるだろうし…もうちょっと掛かりそうですけど」
「あ、ああ…。………………」
「(うーん、とりあえず風間さんと連絡取らなきゃだなあ。あ、でもどうやってアポ取ったら良いんだろう?この時代ケータイもないし…どこに住んでるのかも知らないし…。…むむー?)」
「(………お、俺は…どうしたら…)」
20110403 次回予告!続・子犬騒動で、遂に斎藤くんVS風間くん始まるよっ★\(^q^)/