★どうやらこれまでの風間くんと天霧くんの言い争いの経緯を不知火くんに説明したようです
「ふーん。まあ確かにここまで懐かれてんのに捨てるってのは気が引けるな。けどよ風間、もともとはお前が拾ってきたんだろ?ならてめえできっちり責任取るってのが筋ってもんだろ」
「なっ…!?
オス犬と婚姻の儀を結べというのか貴様は!」
「てめえの頭にはそういう発想しかねえのかそういう責任じゃねえよ本当面倒臭えなお前だから新選組の連中にも『あいつ本当嫁を貰うことしか考えてねえよな』って陰口叩かれんだよ良い歳した男が恥ずかしいなオイ」
「なんだと不知火」
「本当のことだろ」
「2人共、喧嘩をしている場合ですか。全く話が進んでいないではありませんか」
「…ケッ!」
「フン」
「(…面倒臭い人達だと言いたいのは…私のほうです…)」
苦労人な天霧くん
★どうやら脱線した話が元に戻ったようです
「しかしよ天霧、風間にこいつの世話させるってのは、いささか不安じゃねえか?考えても見ろよ、こいつがまともに犬の世話なんか出来ると思うか?」
「そ、それは…っ」
「不知火、貴様余程死にたいと見える。天霧も何故否定しない」
「(事実だからだろ)」
「(否定しようのない事実だからです)」
「…しかし…。フン、そうだな。…天霧、貴様がこやつの世話を見なければ、この子犬は死ぬぞ。さあどうする?」
「
あなたは本当にこの犬を飼いたいのですか?飼いたくないのですか?むしろ飼う気はあるのですか?なんで連れて帰って来たのですか?なぜそんなにもドヤ顔なのですか?」
「天霧落ち着け俺も同意見だしお前の言いたいことは分かるがとりあえず落ち着け」
★どうやら色々天霧くんの良心が働いたようです
「……分かりました。では食事と(風間に任せていては心配なので)躾は私が担当することにしましょう。ですが最低限の散歩は風間がしてください。…それで良いですね?」
「フン。まあ散歩くらいはしてやらんこともない」
「!クゥーン!」
「ほう、そんなにも尻尾を振るとは…。なるほど、お前も俺の隣で歩ける事がそんなにも嬉しいか。誇らしいか。そうだ、光栄に思うが良いそして俺を敬え」
「(風間は相変わらずか…)でもまあ、天霧に世話任しとけば安心だな。ま・俺も動物は嫌いじゃねえぜ。時々ならこいつに構ってやるかな。…お、よしよし」
「クーン」
「こいつに触るな」
「なんだよ風間。頭撫でたくらいで。挨拶だろ挨拶。(ていうかどんだけ独占欲が強いんだこいつ)」
「やかましい」
「…ったく、面倒くせえなあ。…あ、でも天霧にはちゃんとこいつの頭くらい撫でさせてやれよ。ほとんどの世話をするってのに、懐かなきゃ今後に影響するだろ」
「………チッ、仕方のない…特別だぞ。天霧、光栄に思え」
「……はあ…」
「(風間のやつ、どんだけこの犬気に入ってんだよ)そういえば天霧、まだ一度もこいつに触ってなかったな。でもまあ、天霧なら問題ないか。(外見とは正反対で)動物とかすきそうだし」
「フン。まあこの俺以上に懐きはしないだろうがな」
「…………………」
「?天霧?どうしたんだよ?…まさか犬が苦手とか…?(その図体で!?)」
「いえ、決してそのようなことはないのですが…」
「フン。別に嫌ならば無理にこやつの頭を撫でなくても良いのだぞ」
「いえ、ですから嫌ではなく…」
「…チッ」
「えっ」
どうやら心底この子犬を気に入っているらしい風間くん
★どうやら天霧くんが、子犬の頭を撫でるようです
「……………(私は今まで、一度も犬どころか動物の頭を撫でたことは無い…。いや、私自身動物はすきなのだが、何故か彼らが懐いてはくれなかったのだ。ある者は私の姿を見た瞬間にガタガタと振るえ怯えた目をし、またある者は敵意むき出しの目で吠えて来た…。いや、それが本来の動物というものなのかもしれないが、私以外の者に対しては撫でられようがなんだろうが受け入れていたのに、私だけ拒絶されるのはいささか傷付くというものです。…顔?顔のせいなのでしょうか…?)」
「おい天霧。撫でるのか。撫でないのか。どちらかはっきりしろ」
「駄目だぜ風間。こいつ全然聞いてねえ」
「(それとも人とは違う、奇異な鬼の血が…動物である彼らには分かるのだろう。そう思い込み今までずっと自分を慰めてきましたが…今回は違う。この犬は、本当に懐きやすいらしい。少なくとも同じ鬼の一族である風間や不知火にもこんなにも尻尾を振って、嬉しそうに鳴いている。そして私を見たときも怯えたり吠えたりはしなかった。…これは……もしや…!今度こそ…!)………」(そっ)
「(お・手を伸ばした。なんかやっと撫でる気になったらしいぜ)」
「(フン。とっととしろ)」
「?クゥーン…。……(ぷいっ)」
「えっ…(;д;`)」
その後子犬に無視された天霧くんは、「ちょっと疲れたので…や、休んできます…」と小さく震えた声で言い残し、その場を逃げるように去ったらしい
20110403 (頑張れ天霧さん^q^)