トリップ娘と沖田くん…と、斎藤くん



★どうやら屯所に入ったようです
「(こ、ここが新選組屯所…!う、うわあ!私実は、凄いところにいるんじゃなかろうか!)
「…で、ちゃん。千鶴ちゃんに会う前に一くんだったっけ」
「あ、はい!…で、斎藤さん、今日は何してらっしゃるんですか?」
「さあ…。まあ隊士達に稽古を付けてるか、あるいは刀の手入れでもしてるんじゃないかな。とりあえず外には出てないはずだよ」
「へえー…。あ、噂をすれば斎藤さんだ!…目を瞑って座り込んでますけど、何してるでしょう?寝てるんですかね?」
「ああ、精神統一じゃない?」
「えっ、精神統一?…なんだか凄い(お坊さんみたいな)ことしてるんですねえ」
「まあ彼の場合、それが日課だからね」
「へー…」



★どうやらトリップ娘は、ふと疑問が浮かんだようです
「あの、よく、精神統一しているときは心は無の状態だから、周りがどんなに騒ぎ立てようが気を乱さないし聞こえないって耳にした事があるんですけど、本当なんですか?」
「僕に聞かれてもなあ。僕別に精神統一なんてしないし」
「あ、そっか」
「でもまあ、そういう話は聞くよね。僕もよく分かんないけど」
「へー!やっぱりそうなんだあ…」

「…ね。試してみようか」
「え?今ですか?沖田さん、するんですか?精神統一」
「僕が?まさか」
「…じゃあ、私にさせる気ですか?」
「出来るの?」
「いえ…。…え?試すってもしかして…斎藤さん、で!?」
「ほかに誰かいる?」
「(うわあいい笑顔だなー!)でもでも、迷惑なんじゃ…」
「何言ってるのちゃん。精神統一だよ?ということはつまり、集中しきっているわけだよ?むしろ他者からの干渉で心を乱しちゃ駄目じゃない。それって精神を統一してないわけだから」
「あ、そっか!」
「うん、そうそう」

この2人しかいないので、誰も突っ込んでくれる人はいません\(^q^)/



★どうやら斎藤くんは、2人の声がばっちり聞こえているようです
「(……なぜだろうか。先ほどからと総司の声が聞こえるような…?しかし総司はともかく、屯所になどいるはずがない。聞き間違えか…?いや、俺がの声を間違えるはずは…い、いや!べ、別にそう言う意味ではなく!………い、いかん。全く集中していない。これでは……)」
「で、前々から聞きたかったんだけどちゃんて本当に一くんのことがすきだよねえ」
「(な、何を言っている!?)」
「はい!だいすきです!」
「(な…!?ど、どういうことだ。やはりの声が聞こえて…。俺のことが、す、す…すき、だと…!?幻聴にしてはやけにはっきり聞こえてくるし、会話もしている…。それに総司らしき声はと呼んで…?夢か?俺は夢を見ているのか?いや、しかし目を瞑って声だけ聞いている夢など…。しかし夢でなけれななんだというのだ…?)」

「へーえ。一くんのどういうところがすきなの?」
「(なっ!何を、聞…!?)」
「え!聞いちゃうんですか!?本人の前で!?」
「大丈夫だよ聞こえてないから。ね?」
「(……なんだろう、今の『ね』は、ではなく俺に向けられているような気がしたのだが)」
「えっと、その……」
「うん」
「(……………………………)」

「えっと、挙げだしたらキリがないんですけど、真面目なところとか、優しいところとか…あっ!クールなんだけど、実は照れ屋さんなところのギャップにもきゅんってします!…そうだ、そういえば聞いてください!この間人が多いからっていうのをこじ付けに、私、思い切って手を繋いだんです!そしたら斎藤さん、耳まで赤くなりながら、遠慮しがちに握り返してく、」
あんたは何を暴露してるんだ!?
「わ!?さ、斎藤さん!聞こえてたんですか!」
「うーわー。もしかして聞き耳立ててた感じなの?わー!一くん最低だねー」
「(しまった!)そ、それは…!…コホン。と、いうより!な、何故あんたがここに…」
「…あれ?ねえ沖田さん。精神統一って、集中してるから、雑音は聞こえないんじゃなかったんですか?」(完全スルーである)
ちゃんの声は雑音なんかじゃないってことなんじゃない?」

「わあ!斎藤さん!そうなんですか?」
「そ、総司!あんたは一体何を言って…!?」
「なあに?じゃあちゃんは雑音でしかないってこと?」
「そんなわけなかろう!(はっ!しまった!)」
「へーえ。そうなんだ?ふうん、ちゃんの声は特別に聞き分けちゃうんだ?」
「( そ う じ !!!! )」



★どうやらやっと斎藤くんが冷静を取り戻したようです
「…で、何しに来た。新選組の屯所など、用も無いのに来る場所でもあるまい」
「はい!実は…急に斎藤さんに逢いたくって、沖田さんにお願いして来ちゃいました!」
「な…!?」
「というのはまあ冗談で、実は…」
「………………………」
「何残念そうな顔してるの?一くん」
「しっ、してない!!俺は断じて残念などと思っていない!!」
「ふーん?」
「(くっ…!総司…!!)」
「え。私が会いに来たってことだったら、そんなに全力で否定しちゃうくらい嫌なんですか…?斎藤さん」
「な!?ち、違う!俺は、その、な、なんというか…。あ、あんたに会いたくなかった訳ではなく…む、むしろその逆なのだが…な、なんでもない!なんでもないぞ!と、とにかく、ここは男所帯だ。女子のあんたが来ても楽しいことなど何ひとつないだろうし、その、な、なんというか…!だからその…!これは言葉のアヤというか、」
「(一くんよく喋るなー…)」


★10分後、どうやら斎藤くんは、やっと当初の目的を聞けたようです
「雪村に会いに来た…?…局長や副長の許可は、」
「貰ってるよ、勿論」
「…………………………」
「何?」
「いや、いつの間にこんな手筈を整えたのだと思ってな」
「え?それはほら、文でだよ」
「!!!????!??!(ふ、文だ…と!?こ、この2人はそんなやりとりまでしているのか…!お、俺はと文など、ただの一度もしたことがないの、だが…!)」
「はい!沖田さんには色々優しくご指導頂きました!」(幹部の名前、及び草書体講座的な意味で)
「(し、指導!!!?な、何を…何をだ!?ま、まさかやましいことなどではあるまいな…!ということは、ま、まさか指導とは…!?)」
「(あ。なんか一くん、衝撃受けてる)」
「(あれっ?私何か変なこと言ったかな…)」


2010930 次は、やっとトリップ娘と千鶴ちゃんだよ!!^q^